原発事故により、福島県の各町の方々は仮説住宅に入居されたり
親戚を頼り他県に移住されている話をテレビで見ます。
いずれは地元に帰りたい
その気持ち、被爆地の広島・長崎の人なら理解できると感じます。
しかし、現在も汚染水が流れ出したり保管場所の確保が難しいとの
報道を見るにつけ、立ち上がった方がおられました。
江戸時代、福島県浜通りの辺りを治めていた相馬藩の第34代当主
相馬行胤(そうま ゆきたね)さん<37歳>が
「広島県神石高原町に町民とともに移住したい」
との考えがあることが放送されました。
しいたけ栽培をしていた父の会社が、原発の影響で会社更生法を
申請している状況です。
国替え(くにがえ)とは、本来・幕府からの命令で治めている土地から
他の藩に強制的に移動することを言うのですが、行胤さんは
「今のままでは生活のめどが立たない」
との考えもあり、住民の20~30世帯が同意しているという。
鎌倉時代から続く、いわゆる名門と言われていた元大名の御家柄。
町では、NPO法人の移住してくる世帯の仕事の支援や町は町営住宅の
紹介などを検討しているとのことです。
正式に承認されたわけではありませんが、そういう行動をしようと
切羽詰まっているというのを考えておられる人たちがいるということです。
先ほどテレビで見て、「次男以下の身分なら、他の家に養子に行く
時代もあったのに…」などと考えてしまいました。
今の時代【当主】なんて言い方はしないですけどね。
それだけ長男として何とかしなくてはとの考えなんでしょう。